2022/10/07 19:12

昨日から秋を飛び越えて

いきなり冬になってしまったの?
というような冷え込みです。
仕舞い込んであった
厚手のトレーナーでも肌寒く
早くも暖房をスイッチONしてしまいました。
とはいえ、また来週には
暑さも戻るとか。。。
体調など崩さないように
気をつけたいですね。


さて、今日は久しぶりに
ちょっと服飾の小ネタです。
こちら1926年5月のvogueより
当時の最新コレクションの特徴を
イラストで解説したページです。


src: Gallica



たまたま左上のレースの襟に目が留まりました。
”JENNY”というブランド名は
あまり馴染みのなかったので
少し調べてみたところ、
この当時、とても影響力のある
クチュリエブランドのひとつだったようです。
確かにこのページでも、
隣にシャネル、下にランバンと
名だたるブランドが並んでいます。

このJENNY 率いるデザイナーの
ジェニー・サセルドートは
もともと教授を目指して
フランス文学を学んでいたそうですが
裁縫師だった母の影響もあってか
39歳にしてファッション業界へ転身。
1909年にクチュール第一号店を出店
主に1910年代後半から
1920年代に成功をおさめました。
まさに私の大好きな時代!



ジェニー・サセルドート。

wikpediaより拝借。Henri Gervex(1921年)



ちなみに”ボートネック”は
ジェニーが1911年に提案した
デザインなんだとか。
当時は”ジェニーネック”とも
言われたようです。
また、本当はシャネルよりも前に
ジェニーがリトルブラックドレスを
モードの世界にとりいれた
という話もあるようです。
こちらは真偽のほどは定かではありませんが、
いずれにしても、当時は指折り数える
人気デザイナーであったことは確かで
1926年にはファッションへの貢献者として
レジオンドヌール勲章を与えられています。

競合が戦時中に閉鎖したり縮小する中、
JENNYが大きな利益を挙げた背景には
アメリカのファッション業界の
ニーズに適応したという点があるようです。
シンプルで洗練されたデザイン
=商業的に再現(コピー)がしやすく
JENNYはアメリカで最も輸入された
(というかコピーされた?)
ブランドのひとつだったそうです。
この辺りの事情についても
もう少し調べてみたいところです。


また、1923年に自身の田舎ペリゴールにある
シャトーレヴェックという古城を購入し
自身でバラを栽培し庭を整えて
フランスで一番美しいバラ園と
言われるまでに復旧させたんだとか。
そこではレセプションパーティーや
ファッションショーなんかも開催したそうです。
夢がありますね✨





こらのシャトーレヴェックを検索すると
今は宿泊施設になっているようです。
いつか泊まってみたいなあ〜
https://www.chateau-de-chateauleveque.com/

そしてこの公式サイトのページにも
ジェニー・サセルドートの記載がありました。
そこには、”彼女の顧客は主に
アングロサクソンと日本人でした”
とありました。
JENNYの顧客だった日本人とは・・・
皇室の方や財閥の令嬢とかでしょうか。
ご存じの方いたら是非教えてほしいです。

ということでやや長くなりましたが
私の大好きな時代に活躍していたデザイナー
JENNY SACERDOTEについて書いてみました。



以下サイト参考にさせてもらいました。
https://witness2fashion.wordpress.com/
andybigham.wixsite.com/
https://fr.wikipedia.org/wiki/Jenny_Sacerdote