2021/01/31 21:13


今回1915年の興味深い
スタンドカラーについて
書いてみたいと思います。

まずは私物コレクションのこちら。
大変珍しいネックウェアです。






何が珍しいかというと
これ、襟の部分にワイヤーが
入っていていて、こんな風に
ぴん!と立ち上がるんです。







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ワイヤーなので
立ち上げ具合は調整できます。
初めてみたときは
すごく感動しました✨


というのも1915年のファッションは
襟のデザインが個性的なものも多く
こんな感じで後ろ襟が立ち上がった
デザインも散見されるのですが








SRC : 1915年 McCALLL's MAGAZINE より。


まさかワイヤー入りの
襟があったとは
想像していませんでした。


ちなみにこの襟には
”Timothy F. Crowly"
のタグがあります。










調べてみたら1915年のVogueに
こんな広告がありました。


SRC: Semantic Scholor 
"Advertisement: Timothy F. Crowley Inc. (Timothy F. Crowley Inc.)." Vogue, 45 (1 Jan., 1915):




"the  DOVELET Collor"
直訳で小鳩襟?
どの辺が小鳩なのか
今ひとつピンときませんが
プリーツの感じが広げた羽っぽく
みえないこともないかな。。。

ちなみにこの広告だけでは
仕様までわかりませんが
この見事な襟の立ちっぷりは
おそらくワイヤーボーンの
のなせる技ないかと推測します。