2020/12/18 00:51


昨日たまたま1912年の衣装について
調べる機会がありましたので今回は
ちょっとだけBlogにしてみようと思います。

服飾の流れは1950年代、
60年代のように10年くくりで
捉えられることが多いですが
1910年代に関しては第一次世界大戦を
境に着飾るファッションから動きやすさ、
実用性を重視した服へと変化しています。

もちろんそれ以外の時代でも
数年ごとの流行など変化はありますが
ざっくり捉えようとした場合
1910年代については
少しイメージがつかみにくい
時代のように感じます。


ちなみに1912年というと日本では
ちょうど大正時代の始まり。
まだ和服が一般的だった時代でした。
当時の東京を撮影した映像はこんな感じ。

(参考)1913~15年の東京↓






そして同時代に起こった
有名な出来事はタイタニック号の事故。
映画を見ていればぼんやりとでも
当時のファッションのイメージが
わきますでしょうか?


(参考)1911年のNY
当時代の日本とのギャップがすごいですね。




1912年のカタログ掲載のイラスト。↓
そう、こんな感じでしたね!







ハイウエストのロングタイトスカートに
お花が盛りもりの大きな帽子をあわせるのが
上流階級の女性ファッションの定番だったようです。




Downton Abbeyより。


ちなみに20世紀初頭ファッションの世界では
東洋趣味のデザインが流行し
女性をコルセットから解放したと言わる
ポール・ポワレは日本の芸者ファッションからも
インスピレーションをうけていたそうです。
そんな影響もあってか、この時代のドレス
どこか着物っぽさを感じます。


そして1914年に第一次世界大戦が始まると
女性が働き社会進出をすることになり
より一層動きやすい実用的なお洋服に
移り変わっていきます。







こちらは1915年のアメリカのカタログイラスト。
スカートの丈はやや上がり裾幅も広がっています。
ちなみにBoutiqueで受注可能なリネンドレスは
この時代のデザインを参考にしたスタイルになっています。




SRC: Pleasant Grove's 1917 Home Economics Club is pictured.





1917年のRed Crossのナース制服。


Uniforms from left to right: Supply Corps, Clerical Corps, Refreshment Corps, and Motor Corps.




ちなみにパリでは当時
”War Clinorine"と呼ばれた
スカートの重ねばきをして
釣鐘型にボリュームを出した
スタイルも提案されたようですが
戦時下では布の使いすぎ=贅沢だ、
と批判の対象となったそうです。



(参考)War Clinorine のファッション画



その後1918~19年にかけては
再びスカートの裾幅がやや細くなり
徐々にローウェストの1920年代の
スタイルへと移っていきます。




・・・と色々かいてはみましたが😅
私も大好きなダウントンアビーが
まさに1912年〜1925年までのストーリー。
主に英国の上流階級ファッションが
メインではありますが、
当時の出来事とファッションの移り変わりは、
とにかくこれを見るのがわかりやすくて
てっとり早いと思います!!